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戦前のマーチン、特に1930年代のマーチンが
どうしていいのかというと、ワケがある。

ギターの表板の裏側にはブレイシング(力木)が
貼ってある。

このブレイシングの形状が優れていた。
フォワードXブレイシングとスキャロップブレイシング。

この2つのアイデアがマーチンのギターを
飛躍的に音のいい楽器に仕立て上げている。

昔はPA(音響)が発達していなかったので
楽器自体の音の大きさが求められた。

テナーバンジョーや管楽器に負けない音の大きさを
必要とされた時代である。

加えて、弦の太さも音量に比例するので
ヘビーゲージが張られるようになった。

ただヘビーゲージの張力は70キロに近いので
ギターが負けてこわれてしまう。

表板やボディがふくらんだり、割れたり、
ネックも反るし、いいことはない。

その修理が増えてきたのでマーチンの会社が
ブレイシングを変更してしまった。

フォワードXブレイシングが1939年に廃止、
スキャロップドブレイシングが1944年に廃止される。

戦前(プリウォー)とか30年代とか
いわれる所以がここにある。

これらの楽器は高価だったからプロたちが使っていたし
プロが使うからヘビーゲージを張っていた。

それで修理が多かったのでオリジナルコンディションの
楽器が大変少ない。

価格に2倍以上の開きがあるのは
そういう所である。

写真は1938年D-18。
フォワードXブレイシング&スキャロップドブレイシング。

1950年代にリフィニッシュされている。
21,500ドル。


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