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ヘ

マーチンギターの続き、ヘリンボーン。

1946年までに作られたマーチン 28シリーズには
フチ取りにヘリンボーンの模様が使われている。

ヘリン herringとはイワシ類の魚で
ボーン boneは骨、小魚の背骨の事。

交互の矢印の模様は
貝の白と黒檀の黒で組み合わされる。

これを作る象嵌(ぞうがん)職人が少なくなったため
1947年以降は、単に白黒の線のバインディングになった。

特にヘリンボーンのマーチン28が素晴らしかったので
ギター弾きの垂涎の的となっている。

またヘリンボーンの中でも、力木の位置が違う為
1939年までのものは格別である。

フォワード X ブレイシングといって
良く振動するが、張力に弱いため、作られなくなった。

その時期のギターが特に良い。

きのうも書いた1934年の00028のヘリンボーンは
ほんとうにすごい音をしていた。

いい楽器というのは、弾いてみなければわからない。
口で説明できないのである。

1970年代にヘリンボーンをあしらった
HD28が出るが、音は全くベツモノである。

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